株式会社サエラ OEM

【スペシャルCOLUMN VOL.4】傘の生地色について

 

 

ビニール傘、布傘、長傘に折り畳み傘。 雨傘に日傘と用途や使用シーンによって様々なデザインが展開されている傘。 使用シーンや年齢層など様々な条件がある中で、 今回は… 【無地】の傘について語りたいと思います! 無地の傘と言えば 男女共に必ずと言っていいほど展開される王道のデザイン! 黒、紺、灰、ベージュなどの定番カラーから、鮮やかな赤や黄、青などを 差し色にすることも。色とりどりの傘は売り場や写真(EC販売では写真が特に重要!)を 盛り上げてくれる大切な存在です。

そして、一言に色といっても様々な印象の色がありますよね。 例えば「青」 それは、赤みのある少し紫に寄った青なのか それとも緑が入ったような青なのか… 「青」と聞いても、人それぞれの青色が頭の中に思い浮かぶはずです。 イメージ通りの青色を作り上げるにはどうすれば良いか… それは共通言語になる青色を指定して工場に依頼することです。

工場に依頼する際にはPANTONE(パントーン)の中から 番号を決めビーカー※依頼します。 ※ビーカーとは 大量に染色する前段階で目標になるカラーを試作で染めること。 小さな生地を染め、量産する見本の色を決定します。 他にも現物を支給して(持参の色見本帳や製品など)染色をする場合もあります。

ビニール傘の場合は、ビニール生地は無色透明から有色透明に変更することも可能です。 (ミニマムロットが大きいですが、オリジナリティあふれる傘に仕上がります。)
この場合も、PANTONEや色のついた瓶やカラーアクリル板などの現物見本を
提出して希望の色に近づけていきます。
傘の印象を大きく左右する色。 無地の傘と言えど、それぞれビーカーの依頼や確認、修正… たくさんの時間と手間をかけてつくっています。

色のニュアンスなどは伝え方が難しい部分でもありますが、 サエラではお客様と一緒に、丁寧に色の決定をおこないます。 (サエラにはデザイナー、中国事務所に現地中国人スタッフもおりますので、細かなやりとりもご安心ください。) 傘作りをお考えの皆様 染色がわからない…、PANTONE見本帳が会社にないです!という方も ぜひお気軽にご相談ください!

【スペシャルCOLUMN vol.3】傘骨について

傘を購入する際によく目にする「風に強い」「耐風設計」。
今回のコラムでは風に強い傘を作るために欠かせないパーツ「親骨」と「素材」の関係について詳しく探っていこうと思います!


まず傘は大きく分けて「骨」「生地」「手元」に分けることができます。
なかでも骨に分類される親骨(名前の通りですね…)は傘を広げると
弧を描く部分を指しています。
お店で販売されている傘のタグを見てみるとサイズ
「60㎝」「65㎝」などと
必ず表記がありますが、実はこれは親骨の長さを指します。

①カーボンCFRP(炭素繊維強化プラスチック)
:グラスファイバーに比べて軽量、高価
②グラスファイバーGFRP(ガラス繊維強化プラスチック)
:軽量、カーボンに比べて安価

大きな違いはカーボンファイバーは炭素繊維で
グラスファイバーはガラス繊維。
よくしなるのが大きな特徴です。
どちらの素材も錆びないので、錆で傘が汚れてしまう心配もありません。

安価で使用しやすいグラスファイバーは、傘以外にも幅広い分野で
使用されています。
グラスファイバー骨は大きな負荷がかかって傘骨が折れた際には、
ガラス繊維が飛び出してしまいます。折れた部分を素手で触るのは危険です!
注意してお取り扱いください。

両素材は傘の用途や価格に応じて選択されます。
高級で高性能な傘にはカーボンファイバーが使用されることが多く、
一般的な日常用途の傘にはグラスファイバーが使用されることがよくあります。選択する際には、傘の予定された使用用途や
好みに応じて素材を選ぶことが重要です。


折りたたみ傘、長傘、共にご案件ごとに
材料メーカーさんと協議を重ね、
品質基準をクリアすることを前提にコスト感の
確認を進めていきます。

サエラの作る傘は使い捨てにならないように、
強度とコストのバランスを見ながら傘骨を選定しています。
傘骨の種類以外にも、傘骨の本数や中棒の設計、
太さ、ハンドルとのバランスなど…風に強い傘とひとことに言っても、
奥がとても深いんです。
サエラでは見た目だけでなく、
皆さんの元で長く傘が活躍することを考えながら傘作りに励んでいます!

サエラと一緒に傘をつくってみませんか?
お問い合わせはこちらのお問い合わせフォームよりお送りください。

【スペシャルCOLUMN vol.1】傘の企画を考えている方へ

通年で使われる傘は商品ラインナップを豊かにしてくれる頼もしい存在です。
ただバッグなどの服飾雑貨は企画の経験があるけれど傘は初めて…
という方も多いはず。
そんな傘を初めて企画する方へ傘の生産について詳しくご紹介いたします!
ぜひ皆様の傘づくりのご参考になればと思います。

①ロットについて
普段使っている傘は実は1本40~50ものパーツで出来ています。
OEM生産は基本的に受注生産になるためそれぞれのパーツを作るのに
生産ロットが発生します。
一般的にはオリジナルの傘を作るには1,200~2,400PCSの生産ロットが
必要になります。

②生産期間について
パーツから作成し、1つ1つのパーツを組み立てて最後に傘が完成します。
パーツの生産国と組立の生産国が分かれるケースもあるので、発注してから完成するまでに4ヵ月から5か月程度必要です。

③オリジナルデザイン
傘生地をオリジナルでデザイン出来ます。費用は発生しますがモルド(型)を作成すれば、手元等のパーツのデザインも可能です。 ④スペックの選び方 傘骨と傘生地を選びます。長傘、折傘、軽量か丈夫か等、こだわりたいポイントを考えます。

①ロットについて
まずはイメージで構いませんので販売計画と合わせて傘メーカーへ相談してみてください。

②生産期間について
スケジュールに余裕を持って企画しましょう。毎年傘をオリジナルで
作成する企業様は約1年前からは企画がスタートするイメージです。
緊急で必要な場合も在庫への名入れ等で対応できる事もあるので、
ぜひ一度ご相談ください!

③デザイン
希望のデザインがあれば、傘メーカーへデザインを送り、見積りや生産条件等を確認しましょう。サエラには傘のデザインに精通したデザイナーも在籍しておりますので初めての方もご安心ください!頂いた資料を元に図案(傘の柄)を
一から起こすこともできますのでオリジナル性の高い傘の生産が可能です。

④スペックの選び方
傘メーカーへ相談する際にはある程度希望のスペックを伝えると、近しいサンプルや見積が確認できるので、事前にイメージしておきましょう。
例) ・メンズ向けの長傘で丈夫な傘を作りたい。 ・レディース向けに軽量な折り畳み傘を作りたい。UV機能もほしい。

気軽に傘をオリジナルで作りたいといったお客様は、弊社の販売している傘に
ワンポイント印刷するといった手法であれば100本~でも生産対応する事が
可能です。
弊社のオリジナル傘とのコラボレーション、リサイクル原料を使った傘の開発、2年以上かけて傘のコンセプト設計作りから一緒に考えて企画しオリジナルの傘骨からの設計等、お客様によって様々なご要望があります。
企業様のそれぞれの強みに沿った傘の開発、企画のお手伝いをさせて
いただきますので、興味のある方は弊社までお問い合わせください!!

【後編】OEM営業にインタビュー!Aさん編

サエラのOEM営業Aさんにインタビューを行いました!前編後編
ありますのでぜひご覧ください。

引き続きAさんへインタビュー後編です!

OEMを行っていく上で苦労したこと

トラブルなく進めていくのが一番ですが、どうしても物づくりにおいて予期せぬ問題が発生してしまうこともあります。
そこが一番苦労する部分かなと思いますし、
万が一トラブルが生じた際の解決策については、これまでの経験と知識を生かし丁寧にサポートしていきます。

なるほど。確かに初めて傘を作る際のトラブルの予測はなかなか難しいですよね。水に濡れたり風に吹かれたり、試験も特殊なものが多い印象です。

それではサエラの傘づくりに興味がある方へ一言お願いいたします!

傘の世界に携わり30年以上が経ちました。
傘の修理を自ら行うなど、長い時間傘に触れてきたことで
この箇所はよく折れているなと感じたり、この箇所は摩耗が大きいなと
発見したりなど修理を行いながら改善点を見つけていくことも多々あります。
サエラ=サステナブルな傘というイメージが強いかと思います。
ですがサステナブルといっても、再生(リサイクル)材料の使用のみを
指しているのではありません。
構造がしっかりとしていて、生地の堅牢度も高い。傘としてクオリティが高い、というのは必然的に長く使えるものだと思います。
雨の日に長く活躍する傘をつくることは
サステナブルにつながっていくのではないかと考えています。
お客様と購入者様の双方が満足いく傘づくり、そしてそれがサエラの目指す社会につながっていく商品を世の中に出していきたいと思います!

Aさんありがとうございました!
なんと30年以上も携わっているとは驚きでした。
何とも頼もしい存在ですね。

次回のOEMコラムもどうぞお楽しみに。

■サエラの傘にご興味をお持ちの方は、CONTACTフォームより
お問い合わせください。担当営業より返答させていただきます。
https://caetla-umbrella.tokyo/contact/

前編はこちら…▼▼

【前編】OEM営業にインタビュー!Aさん編